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秋の観光シーズンも終わり、各地では寒波や雪によって一気に冬の気配が押し上げられてきました。イメージナビをご利用の皆さまは、今年はどこか旅行などは行かれましたでしょうか?
国内での旅行会社の需要は昨今全般的に右肩下がりであるようですが、一方で外国人旅行客からの国内需要は年々高まっている様子。2014年には300万人程度だった訪日客数は、2017年の夏には約750万人まで伸び、過去最高値に達したそうです。
今後は東京オリンピックも控えておりますし、外国人による日本経済の盛り上げはまだまだ続きそうですね。
今回はそんな
「旅行」をテーマに、イメージナビ本社がございます北海道への旅行PRをイメージしてAB案を作成してみました。
ちなみに「しばれる」は北海道や東北の方言で「冷え込む、凍える」といったような意味です。だいたい氷点下を下回ったころ、外に出たら耳や鼻にきりりとした冷たさを感じた時などに思わず零れてしまいます。
今回は
「○○と言えば××」といったシンボルと、
「○○っぽいイメージ」に効果の差はあるのか、という観点で調査させていただいております。旅行・観光分野は特にある程度固定されたビジュアルイメージがありますので、被写体の選択は簡単ではあるものの、どちらがより効果が高くなるのでしょうか。
A案は北海道と言えば、の
そのものずばりな札幌市時計台の写真をセレクトしました。
道内外を問わずよく知られているシンボルなので、
誰が見ても「北海道(札幌)」にまつわるものであることが分かります。
反面、消費者としては見慣れているので目新しさは薄く、印象深い広告にするには難しいかもしれません。また素材によっては、札幌近郊に限定されたイメージを与える可能性もあるでしょう。
(ちなみに時計台はその立地から日本がっかり三景とも言われていますが、実体は明治時代よりその姿を残す趣ある建物ですので是非足を運んでみてください…)
B案も北海道で撮影された写真ですが、キタキツネと雪原からなる
イメージ素材寄りの写真を選びました。
誰かを待っているかのような構図で
コピーとの親和性を高く取り、ストーリー性を感じさせる構成にしています。
キタキツネと雪は北海道を彷彿とさせる組み合わせではあるものの、明確にそうと示すものは北海道アイコンのみですので、その点においてはワンクッション挟まってしまうでしょう。
A案が「誰にでもすぐ分かる」ことが利点だとすると、B案は
「広告物への入り込み・愛着」を促せる点に優れています。観光の分野だとすれば、客観的な情報の提供なのか、旅行へのワクワク感を盛り上げる役割なのか、広告がどんな役目を果たすのかによって、振る舞い方を選ぶ必要があります。