イメージナビでは、専門性の高い海外のライブラリから提供された歴史画や君主の肖像画、当時の文献の画像など、貴重な歴史コンテンツを多数掲載しています。
特にヨーロッパ各国の王朝に関しては豊富な画像を取り揃えております。
その中でも、一度は名前を耳にしたことのある王や皇帝などそれぞれの時代を象徴する著名人に関連したコンテンツを王朝ごとにまとめてご紹介いたします。
▶ #01 15〜17世紀の神聖ローマ帝国
▶ #02 スペインのカトリック両王とポルトガル、大航海時代
▶ #03 イングランドのテューダー朝
▶ #04 イングランド・スコットランドのステュアート朝
▶ #05 フランスのヴァロワ朝
▶ #06 フランスのブルボン朝
この記事では、イベリア半島をキリスト教国家により再支配したレコンキスタやクリストファー・コロンブスを支援したことでも知られるイサベル1世とフェルナンド2世のカトリック両王、ヴァスコ・ダ・ガマを支援したマヌエル1世など、スペインとポルトガルの王たちと大航海時代の冒険家をご紹介します。
カスティーリャ女王(在位:1474-1504)。イスラム国家グラナダを制圧して長年にわたるレコンキスタ(国土回復運動、または再征服)を完了しイベリア半島をカトリック教徒のものとしたことで夫フェルナンド2世と共に「カトリック両王」と称される。また、冒険家クリストファー・コロンブスを支援し、新大陸からもたらされた莫大な富によりスペインを大いに繁栄させた。
アラゴン王(在位:1479-1516)。シチリア王としてはフェルディナンド2世。結婚後はカスティーリャ王国を共同統治する。妻イサベル1世と共に「カトリック両王」と称される。
妻の死後はカスティーリャの王位を娘のフアナに譲った。他に子としてマヌエル1世妃マリア・デ・アラゴン・イ・カスティーリャ、ヘンリー8世妃キャサリン・オブ・アラゴンらがいる。
ポルトガル王(在位:1495-1521年)。インド航路を発見したヴァスコ・ダ・ガマを支援したことで大航海時代の覇権を握り、ポルトガルの黄金期を築いた。通称は「幸運王」。
リスボンのジェロニモス修道院に代表されるような、東方との交易によってもたらされた珍しい動植物などをモチーフにした装飾的な建築様式はのちに「マヌエル様式」と呼ばれた。
ジェノヴァ共和国(現在のイタリアの一部)出身の冒険家。アメリカ大陸の「発見者」として知られる。イサベル1世の支援を受け、当時はイタリアやアラビアを経由しなければならなかったインドを目指して逆方向である大西洋へ出港し「新大陸」=アメリカに到達した。当初はインドに着いたと思い込んでいたため、現地の住民が「インディアン」と呼ばれるようになった。