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「地産地消」をテーマに、日本各地の食材やお料理の写真を求めて奔走するフォトバイヤーエピソード。 |
鹿児島の食文化 | ||
鹿児島のお料理と聞いて、皆さんは何をイメージしますか? 黒豚やさつま地鶏、鹿児島ラーメン、白熊、お酒好きなら霧島酒造を思い浮かべる方もいるでしょう。 鹿児島は琉球王国をはじめ、中国や東南アジアの国々と古くから交易が盛んだったので、実はそうした地域にルーツを持つ食材やお料理も多くあります。 食文化に異国情緒が感じられるのも、鹿児島料理の魅力のひとつなんです。 そんな多彩な食文化を伝えてくれる素敵な写真はないだろうか? こうして鹿児島の料理写真を探す旅が始まりました。 |
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愛情たっぷり鹿児島ごはん | ||
たくさんの写真を探す中、ふと目に留まったのは、料理研究家としてレシピの提供や料理教室をされている「okanouenokurashi」さんのInstagramでした。 アカウントを拝見すると、ご自身の畑やご近所の方のおすそ分けなど、身近にある季節の食材を使って作った日々のお料理がpostされています。 どのお料理もご家族に向けて愛情たっぷりに作ってらっしゃる様子が垣間見え、写真から伝わってくる南国らしい空気感もとても印象的でした。 ぜひこの方にお願いしたい! 毎度のことながら唐突なご相談ではありましたが、早速コンタクトを取ることにしたのでした。 |
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心に残る一枚 | ||
そんなokanouenokurashiさんからご提供いただいた一枚。 これは鹿児島の郷土の味の一つ「ふくれ菓子」です。 黒糖、薄力粉、水、重曹というシンプルな材料で作られる、鹿児島県民にとっては昔ながらのほっとする一品。 かつて、琉球王国を支配していた薩摩藩が年貢の代わりに黒糖を代納させるようになったことから、薩摩では黒糖やそれを使ったお料理が浸透しました。 このふくれ菓子もそのひとつ。 この写真を初めて見たとき、ふくれ菓子の香ばしさや蒸しあがりを心待ちにしている誰かの喜びも伝わってくるような、何とも言えない温かみを感じました。 お料理からもたらされる幸福感がこの写真には詰まっているような気がしたのです。 鹿児島の片隅で、今日も家族のために振舞われるお母さんの手料理。 あなたの心に残る一枚も、きっとあるはずです。 |
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