イメージナビ:写真家としてのお仕事の他にアートディレクションもされるそうですね。
佐々木さんが携わった中川町の「KIKORI」プロジェクトでは写真が欧州最大級の国際写真コンペティション「PX3(PRIX DE LA PHOTOGRAPHIE PARIS)」2016のプロフェッショナル部門「Professional Advertising, Catalogues」にて金賞を受賞されました。具体的にどんなお仕事だったのでしょうか?
佐々木さん:アートディレクションなんて大げさな言葉を使ってしまいましたが、そんな大層な感じではなく、撮影以外の部分も提案するのが好きなんです。
例えば、中川町の「KIKORI」プロジェクトでは「未利用の材木をどうしたらいいか?」という相談をうけて、木工作家やデザイナーがいるからチームを組んでブランドを作ったらいいんじゃないかという話をさせてもらいました。
また、そこから発展して、中川町の財産になるような、樵(きこり)達を紹介する写真を撮ってはどうだろうかと町長へ直々にプレゼンしました。アメリカの文献にあった古い樵(きこり)達の写真にインスピレーションを受け、現代版のイメージを撮影したかったんです。
町長からなんとか了承をもらい、下準備からスタイリング、撮影まですべて行いました。
撮影時はあいにくの雨で、モデルになってもらった樵(きこり)さん達は色々無茶なお願いをしたこともあってどんどん不機嫌になっていきましたが、そういった表情を狙っていたので敢えてこちらも煽るように指示を続け撮影しました。
そのあとの打ち上げでは一人一人に謝ってまわりましたが、わかってたよ、と言ってもらえてほっとしました。
モデルになってもらった樵(きこり)達の中には、その時撮影した写真をスマホに入れて持ち歩き、「これ自分だよ」と自慢している人もいて嬉しく思います。
そのような形で、撮影にとどまらない提案をしてきたら、結果的にアートディレクションという仕事になっていたという感じです。
イメージナビ:無印良品の商品開発チームに同行しての撮影取材や、「Pen」をはじめとしたマガジンハウス社での撮影など、注目を集めていますね。
今後取り組みたいテーマやモチーフはありますか?
得意なジャンル: | 人物や建築など。企画提案やスタイリングなど、撮影にとどまらないアートディレクションを得意としています。 |
主な撮影地: | 北海道をはじめとした国内はもちろん、海外での撮影もお受けしています。 |
備考: | Skypeなどでのお打合せも可能。 |