イメージナビ:建築家としての道を歩んでいた佐々木さんが、写真家を目指そうと思ったきっかけはなんだったんでしょうか?
佐々木さん:写真家を目指すきっかけになったのは曾祖母の葬儀の時です。それまで好きで撮影してきた曾祖母のポートレートや日常の暮らしの写真を、葬儀場の玄関ホールに展示したんです。そこで多くの声を頂きました。「祭壇にある遺影じゃなくって、こっちが本当のばあちゃんだよね!」と。
自分がずっとやりたかった「生きる豊かさ」を表現できるのは、写真なんじゃないかと思いました。
それからはとても早くて一週間後くらいには当時勤めていた建築事務所に退職を伝えました。
そして写真家っぽいことをしようと(笑)、海外へ放浪の旅にでることにしたんです。
それが写真家としての第一歩でした。
イメージナビ:「ひとたび 一度・人旅」をライフワークとされていますね。写真を見ると、モデルの飾らない表情やその場の空気感が印象的です。旅や日常の中で出会った「一瞬」を捉えるために大切にされていることを教えてください。
また、フィルム撮影にこだわりを持って続けていらっしゃることと繋がるものがあるのでしょうか?
佐々木さん:もともと「人」に興味があって、例えば街中ですれ違う人にもすごく惹かれる人がいて「この人どんな人なのかな?」とすごく関心がありました。見た目の綺麗さとかではなく、表情や雰囲気がすごく素敵な人っているんですよね。
でもいきなり話しかけるとただの不審者(笑)そんな時、カメラをもっていると何かの撮影をする人だと認識してもらえてとてもよかったんです。カメラがその人と自分の間を繋げてくれました。
イメージナビ:心惹かれた相手と会話を楽しみながら撮影する姿勢が、写真の空気感に繋がっているんですね。
イメージナビ:依頼撮影の際に心がけていることはありますか?
佐々木さん:「リアル」というか「泥くさい」ようなものが撮れるといいなと思っています。
例えば家族写真を撮ることもあるんですが、記念撮影でよくあるような「首の角度もうちょっとあげて」とかそういう指示は一切だしません。ありのままの姿を撮るようにしています。
そして一枚でもいいから、見た人がハッとするような、自分にしか見えない部分のイメージを撮れればと思っていますし、そういう写真が次の縁≠ノ繋げてくれていると感じます。
得意なジャンル: | 人物や建築など。企画提案やスタイリングなど、撮影にとどまらないアートディレクションを得意としています。 |
主な撮影地: | 北海道をはじめとした国内はもちろん、海外での撮影もお受けしています。 |
備考: | Skypeなどでのお打合せも可能。 |