世界的にサステナビリティ(持続可能)を目指す活動が急速に進み、多くの人が関心を持つようになりました。
企業では、サステナビリティに関する取り組みをホームページなど様々なメディアで発信しています。そこにはビジュアルが与える力も大きく、メッセージが高まるものとして活用されています。
今回は、多くの企業が取り組んでいる、SDGsの目標8【働きがいも 経済成長も】の活動を、それぞれの働き方をテーマに、より身近なものとして共感出来る、人物写真を使ったビジュアル活用例でご紹介します。
リモートワークやワークライフバランスの普及により、企業としてもワーケーションの推進やサテライトオフィスの新設などの動きが高まっています。上の写真のような、大自然に囲まれたロケーションの中で仕事をするイメージは、ここ数年で生まれた新しい働き方を表す、シンボリックな写真です。ワーケーション、リモートワーク、デュアルライフ、地方移住、働き方改革などといったキーワードでビジュアルをお探しの方は、そこに「最高のロケーション」をプラスすることで、よりユーザーの共感に繋がるのではないでしょうか。
インクルージョンという言葉は、ダイバーシティと併用して使われることも多く、違いのある様々な人材が仕事に参画する機会を持ち、それぞれの経験や能力、考え方が認められ活かされることを意味します。上の写真は、ユニバーサルデザインを推進している企業のサステナビリティレポートにインクルージョンを表すオフィスシーンを使っています。サステナビリティ・CSR関連の報告書では、エコロジーやCGのビジュアルを多く見かけますが、より親近感をもたらすために人物写真の活用もおすすめします。
サステナビリティは、求人の分野でも重要な要素になってきています。それは従業員が「自分と同じ価値観を持つ企業で働きたい」という意識が高まっているからです。そして企業側では、優秀な人材獲得のために、ESG、パーパス、CSR、ダイバーシティなどの取り組み内容を具体的に訴求することが必要になってきました。これまでの求人広告では、スーツ姿の若いビジネスマンが主流でしたが、年齢はもちろん、業種や働き方も多様化していることを、ビジュアルを通して訴求していきたいものです。
モノ→コト→トキ。消費行動も時代により変化していますが、近年では「イミ消費」や「エール消費」と言われています。共通しているのは、商品やサービスにストーリー性があり心動かされるものであること。例えば飲食業では、食材が育まれる自然環境や、生産者を大切にする姿勢をお客様と共有し、「食べることで自然や社会に貢献する。」ということが付加価値になります。この「イミ消費」が、特にエシカル思考の高いZ世代から広まっているようです。
DX(デジタルトランスフォーメーション)推進が進む中、IT人材不足が課題と言われています。また、企業活動に透明性が求められる今、身の丈を超えた理想を語る企業やサービスは支持されなくなっています。上の写真のような、デジタルネイティブ世代をターゲットにしたSNS広告では、企業の実態やユニークな思想などを、明確に伝える必要があります。それは昨今「ブランドパーパス」とも呼ばれ、社会における企業やブランドの存在意義をしっかりと持つことが重要と言われています。そのため、そこに使うクリエイティブも、リアルさや親近感がポイントになりそうです。