イメージナビが拠点を構える札幌市では、今年もパシフィック・ミュージック・フェスティバル札幌(通称:PMF)が開催されます。
「ウェスト・サイド・ストーリー」の作曲で知られる指揮者、レナード・バーンスタインとロンドン交響楽団によって1990年に創立され、以後、クラシック音楽を中心に多くの若手音楽家の育成に貢献してきました。
音楽の未来を担う若き才能が世界中から札幌に集結するこの季節、Editor’s Choice では3回にわたり、作曲家を中心にクラシック音楽に関連した画像の数々をご紹介いたします。
アントニオ・ヴィヴァルディ |
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イタリアのバロック期を代表するヴェネツィアの作曲家(1678-1741)です。演奏家としても活躍したほか、司祭や音楽教師も務めています。 「春」に代表されるヴァイオリン協奏曲「四季」が特に有名ですが、オペラや宗教音楽などでも多くの作品をのこし、ヨーロッパ各地で名声を得ました。 |
ヨハン・セバスティアン・バッハ |
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「音楽の父」とも称される、現在のドイツにあたる地域で活躍した作曲家・演奏家(1685-1750)です。 数字を用いるなど緻密な作曲を得意とし、毎週日曜に行われる教会のミサのために都度カンタータを書き下ろすという驚異的な仕事量をこなしています。代表作は「平均律クラヴィーア曲集」「マタイ受難曲」など。 |
ゲオルク・フリードリヒ・ヘンデル |
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現在のドイツからイタリアへ渡って成功し、最終的にイギリスに帰化した作曲家( 1685-1759)です。 国王ジョージ1世のテムズ川での舟遊びで演奏された「水上の音楽」は華やかな演出とともに歴史に残っています。美しい「ハレルヤ・コーラス」が印象的なオラトリオ(聖譚曲)「メサイヤ」でも知られています。 |
フランツ・ヨーゼフ・ハイドン |
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「交響曲の父」「弦楽四重奏曲の父」と称えられるオーストリアの出身の作曲家( 1732- 1809)で、ロンドンでも多くの演奏会を行ない、活躍しています。 オペラや協奏曲、交響曲のほか多岐にわたるジャンルで多くの作品をのこし、中でも「天地創造」「四季」といった壮大なオラトリオが有名です。 |
ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト |
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現在のオーストリアに属するザルツブルク出身の作曲家(1756-1791)です。 幼少のころから神童として知られ、同じく音楽家であった父に連れられてヨーロッパ各地を回り、のちのフランス王妃マリー・アントワネットとも出会っています。 代表作は「トルコ行進曲」やオペラ「フィガロの結婚」「ドン・ジョヴァンニ」など。 |
ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン |
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「運命」「田園」「合唱付き」などの愛称で親しまれる9つの交響曲や「月光」「悲愴」「エリーゼのために」といったピアノ曲を生み出したボン(現在のドイツ)出身の作曲家(1770-1827)です。 晩年は聴力を失いながらも作曲を続け、古典派音楽の集大成にしてロマン派の先駆者ともされています。「楽聖」と呼ばれることも。 |
クラシック音楽といえば現代では大きなホールでのコンサートのイメージが強いですが、絵画の世界と同様に、西洋の音楽ははじめ教会での神や祈りのためのものでした。バロックから古典にかけての作曲家は多くのミサ曲をのこしています。
音楽の様式だけでなく、楽器も時代とともに変化してきました。
琵琶に似た弦楽器「リュート」やピアノのように鍵盤を叩いて音を出す「チェンバロ」(ハープシコード)は古典の絵画にもよく登場します。
素朴で穏やかな音色が特徴の古楽器の画像をご紹介します。
今年のPMFではハイドンの「弦楽四重奏曲」やモーツァルトの歌劇「コジ・ファン・トゥッテ」のほか、さらに古い時代を生きたバロック初期の作曲家ザムエル・シャイトの「戦いの組曲」などが演奏予定です。
演奏される曲目はPMFの公式サイトで確認できますので、興味のある演奏会をチェックしてみてはいかがでしょうか。
https://www.pmf.or.jp/