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G7広島サミット2023開催!G7サミットって何?参加国はどんな国?

画像引用: 原爆ドーム

G7によるビジネスへの影響を考えるためには、まず開催地やG7自体についての理解を深めていくことが大切です。情報を整理して自社の活動に有効活用出来るようにしておきましょう。

【目次】
G7について
G7が日本で開催された場所とは
過去にG7サミット開催地ってどんなところ?
日本・世界の風景写真を広告利用(商用利用)する際のまとめ
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G7について

G7について

画像引用: 原爆ドーム


G7というキーワードを見聞きしたことはあっても、具体的にどのようなものなのかあまり知らないという人も多いでしょう。まずはG7の特徴や歴史について簡単に紹介します。

#G7とは?(G7とは何の略?)

G7は「Group of Seven」を略した呼び方であり、先進7ヶ国による国際首脳会議であることを意味しています。G7に含まれている7ヶ国はフランス、アメリカ合衆国、イギリス、ドイツ、日本、イタリア、カナダです。また、7ヶ国には含まれてこそいないもののEUの理事会議長や委員長も参加しています。必要に応じてこれら以外の国や国際機関を議会に招待することもあるので覚えておきましょう。

#G7サミットの特徴

G7サミットは原則として毎年開催されており、会議の開催地はその年の議長国内都市となります。議長国の任期は毎年1月〜12月で、担当の順番は先に述べた加盟国の順番通りです。G7サミットでは国際規模の経済や世界中あらゆる国の内政事情の課題について意見交換を行い、その結果は文書として正式に残されます。2018年時点でG7各国の合計純資産は全世界の約60%、GDPは32〜46%におよぶなど経済的な影響力の大きさも特徴の1つです。

#G7の歴史

1971年のニクソン・ショックや1973年の第1次オイルショックなど、1970年代前半には世界経済の危機的状況が立て続いていました。これらに対処するとともに今後の世界情勢の安定化を図るべく、1975年に当時のフランス大統領ジスカール・デスタン氏の提案によって生まれた国際会議がG7の源流とされています。この会議は1975年11月にフランスのランブイエで開催されましたが、当時カナダは加盟しておらず6ヶ国でした。カナダが参加してG7となったのは1976年6月のことです。なお、1998年から2014年まではロシアも参加していたため、G8と呼ばれていた時期もあります。クリミアの併合にG7が抗議する形でロシアは2014年に参加資格が停止されました。

G7が日本で開催された場所とは

G7の開催都市は固定されておらず、その都市の議長国が様々な要素を加味した上で調整します。ここでは日本でサミット開催地となったことのある都市について詳しく見ていきましょう。

G7が開催されるようになってしばらくの間、日本においては首都である東京に各国首脳を招くのが通例となっていました。しかし2000年を機に地方都市での開催を行うようになったため、各都市で開催された意義を紐解くことも大切です。東京以外でG7が招致された日本の都市は以下のようになっています。

#2023年5月 広島市

G7が日本で開催された場所とは

画像引用: 広島平和記念公園


2023年は日本がG7議長国となっており、広島での開催が予定されています。世界唯一の被爆国として日本が発信出来るメッセージ、果たせる役目を担うべくしてこの地が選ばれました。

【特徴・歴史】

広島市は日本の政令指定都市の1つであり、人口約120万人となっています。南側が瀬戸内海に面しているだけでなく、三方を山や川に囲まれた自然豊かな都市です。1589年当時、現在の広島周辺を治めていた戦国武将の毛利輝元が太田川デルタを開拓し広島城を築いたことを契機に水運が発達します。1945年8月6日、広島市には世界で初めての原子爆弾が投下されることになり人口が約20%減少しました。戦後は自動車産業や重工業を中心に復興を成し遂げ、1985年3月には人口が100万人を突破します。

【観光地】

広島市の観光地として有名なのは、何と言っても世界遺産でもある原爆ドームでしょう。原爆ドームは戦争の歴史を後世に伝える貴重な有形文化財であり、国内外を問わず多くの観光客が訪れるスポットです。また、真言宗別格本山の寺院である不動院の金堂は国宝に指定されています。不動院も当時被爆した建物の1つですが、倒壊を免れ現在までその姿を残している観光地です。世界平和記念聖堂や広島平和記念資料館も、戦争の歴史を忘れないための重要な展示施設として多くの人が訪れています。

#2016年5月 志摩市

2016年5月 志摩市

画像引用: 日に輝く英虞湾


三重県志摩市もG7が開催された都市の1つです。三重県は日本神話における日本発祥の地とされており、この国の原風景を各国のリーダーに体感してもらいたいという思いから開催地に選定されました。

【特徴・歴史】

志摩市は三重県南部の志摩半島に位置する都市で、人口は約4万3000人です。市の東部および南部は太平洋に面しており、美しいリアス式海岸となっています。その自然豊かさと穏やかな気候から、市の全体が伊勢志摩国立公園の一部となっている点が大きな特徴です。

【観光地】

志摩市には「志摩スペイン村パルケエスパーニャ」という著名なテーマパークがあります。宿泊施設と温泉を併設した異国情緒溢れる複合リゾートになっており、敷地内には写真栄えするスポットが満載です。風光明媚な観光スポットとしては横山天空カフェテラスや御座白浜海岸なども人気を博しています。マンボウ館や古代水族館を有する志摩マリンランドは家族連れを中心に賑わうレジャースポットです。

#2008年7月 洞爺湖町

2008年7月 洞爺湖町

画像引用: 洞爺湖の朝とハクチョウ


北海道の洞爺湖町で開催されたサミットは、当時まだ参加資格を有していたロシアが含まれているため正確にはG8サミットでした。首脳会談が洞爺湖で開催された他、当時の立候補地を含む全国の各都市で大臣クラスの会合も行われています。

【特徴・歴史】

洞爺湖町は2006年に洞爺湖町と虻田町が合併して誕生した自治体であり、2023年時点の総人口は約8000人です。1920年に虻田村から洞爺村が分村した経緯がありましたが、86年の時を経て再び1つになりました。洞爺湖の半分が町内に含まれており、有珠山や内浦湾に囲まれるなど自然豊かな立地となっています。

【観光地】

洞爺湖町はその自然の豊かさから町全体が洞爺湖有珠山ジオパークと呼ばれる保護エリアになっており、サミット開催の年には世界ジオパークの認定も受けています。洞爺湖温泉は町を代表する観光スポットとして知られており、花火やイルミネーションなど1年を通して様々な催しが行われているのも魅力です。洞爺湖の西岸に設置されたサイロ展望台は、洞爺湖に浮かぶ島々から有珠山までを一望出来る絶景のフォトジェニックスポットとなっています。

#2000年7月 名護市

2000年7月 名護市

画像引用: 沖縄県 古宇利大橋


日本において東京以外の都市で初めてサミットが開催されたのは、2000年の沖縄県名護市でした。2つの世界大戦を経験した20世紀という時代の締めくくりとして、激戦地となった沖縄での開催は大きな意義があったと言えるでしょう。なお、この年もロシアが参加しているためG8での開催となりました。

【特徴・歴史】

名護という名称は元禄時代から確認されていますが、村という自治体として編成されたのは1908年のことでした。1924年に町制が施行されたことによって名護町となり、1970年には名護町・羽地村・久志村・屋部村・屋我地村の5つが合併して名護市が発足します。戦後は米軍の医療施設や基地が設置されるなど、アメリカとの関りが深いエリアとしても有名です。名護市として改編されて以降は人口が右肩上がりに伸びており、1970年に約3万人だった人口は2023年には約6万4000人にまで増えています。東西南北の大部分が海に面している他、山地にも恵まれているため漁業・農業・商業などの経済活動が活発です。

【観光地】

1992年にオープンしたネオパークオキナワは名護市を代表する観光地であり、ヤンバルクイナをはじめとした熱帯地域の希少動物や植物が数多く展示されています。沖縄の名物であるオリオンビールの製造過程を見学出来るオリオンハッピーパークは、大人の社会科見学先として人気です。嵐山展望台やブセナ海中公園は、沖縄の澄んだ海を堪能したい人たちで賑わっています。

過去にG7サミット開催地ってどんなところ?

G7は毎年開催国が代わるため、海外の開催都市について気になっている人も多いでしょう。以下では比較的最近の、2000年代に入ってからの各国の主なサミット開催都市を紹介していきます。

# 【ドイツ】 エルマウ (2022年6月)

 【ドイツ】 エルマウ (2022年6月)

画像引用: Ellmau


2022年6月のG7サミットはドイツのエルマウ城、正確にはバイエルン州ガルミッシュ・パルテンキルヘン郡で開催されました。ガルミッシュ・パルテンキルヘンの人口は約2万7000人で、1936年には冬季オリンピックが開催された歴史を持ちます。中世の頃から水運で栄えていましたが、19世紀末にミュンヘンとの間に鉄道が開通したことでリゾート地として有名になりました。開催地となったエルマウ城は歴史的建造物ではなく、20世紀初頭の建物を2007年に再建したものです。とは言えその造りの優美さは一見の価値があり、観光名所のホテルとしても名を馳せています。雄大な自然に囲まれたグルッテンヒュッテは人気のハイキングコースです。

# 【ベルギー】 ブリュッセル (2022年3月)

 【ベルギー】 ブリュッセル (2022年3月)

画像引用: Belgium, Brussels, Mont des Arts, Row of houses, Musee des instruments de musique, Musical Instruments Museum


2022年は例外的に2回のタイミングに分けてG7が召集されており、先に述べた6月のエルマウの3ヶ月前には議長国ドイツの呼びかけによってベルギーのブリュッセルでも開催されています。これは2022年2月に開始されたロシアによるウクライナ侵攻への対応を協議するためです。ブリュッセルはベルギーの首都として文化・経済・交通の要所となっており、人口は約116万人に上ります。12世紀には既に交通や交易の要所として栄えていた歴史があり、その後も貴族や王家の活躍の舞台となりました。観光地としては世界一美しい広場として世界遺産にも登録されているグラン・プラス 、ヨーロッパ最古のショッピングモールであるギャルリー・サン・チュベール、世界的にも有名な小便小僧の彫刻などが挙げられます。

#【イギリス】 コーンウォール・カービス湾 (2021年6月)

【イギリス】 コーンウォール・カービス湾 (2021年6月)

画像引用: England,Cornwall,St.Mawes,St.Mawes Castle


2021年にイギリスコーンウォール・カービス湾で開催されたG7には、オーストラリア・インド・韓国がゲストとして招待されました。首都ロンドンから南西方向へ電車で6時間のところに位置するコーンウォールは18世紀の産業革命で鉱山業が盛んになりましたが、現在では農業や漁業が中心産業となっています。人口は約56万人で、1200キロにおよぶ海岸線の大部分が風光明媚なリアス式海岸になっているのが特徴です。干潮時に島まで歩いて行けるセント・マイケルズ・マウントや、アーサー王の伝説に思いを馳せるティンタジェル城などが人気の観光スポットと言えるでしょう。

#【アメリカ合衆国】 キャンプデービッド (2020年6月)

2020年は新型コロナウイルスの流行が本格化した年であり、G7の開催も調整が難航していました。感染症対策の観点から最終的に合衆国大統領の保養地であるキャンプデービッドでの開催が検討されましたが、最終的には実現せずこの年のG7は中止となりオンライン会談のみとなったのです。キャンプデービッドはキャトクティン山岳公園の中に設置された施設であり、米国政府関係者以外では海外の要人などが訪れることが出来ます。一般公開されていないため観光地としては機能していません。1935年から3年間かけて建てられたこの施設は、元々の名前を海軍サーモント支援施設と言います。1953年に時の大統領ドワイト・D・アイゼンハワーが、父と孫の名前から取ってキャンプ・デービッドに改名しました。

#【フランス】 ビアリッツ (2019年8月)

【フランス】 ビアリッツ (2019年8月)

画像引用: Sufer on Beach, Biarritz, France.


2019年8月のG7サミットはフランスの高級リゾート地であるビアリッツで開催されました。12世紀頃から小さな漁村として捕鯨を行っていましたが、18世紀に入ると療養地として医師からの注目が集まります。リゾート地としての認知度が高まったのは1854年、当時の皇后ウジェニー・ド・モンティジョがこの地に別荘を建てたことがきっかけでした。翌1855年にはナポレオン3世が妃のためのヴィラを建てています。現在の人口は約3万人で、アジア美術館や海洋博物館を訪れる観光客の他にもサーファーで賑わっているエリアです。また、アメリカやスペインなどの世界6都市と姉妹都市協定を結ぶなど国際交流豊かな地としても知られています。

#【カナダ】 シャルルボワ(2018年6月)

【カナダ】 シャルルボワ(2018年6月)

画像引用: Canada, Quebec, Gaspe Peninsula, L'Anse-au-Griffon, miniature lighthouse.


シャルルボワはカナダのケベック州南東部に属する地区であり、ケベック州は日本の約4倍の面積を誇ります。ケベック州全体の人口は約848万と大規模な都市となっており、2018年6月のG7サミット開催地になりました。農業と酪農が盛んな地域でしたが、19世紀からは穏やかな気候と豊かな自然を活用した保養地・観光地としての注目が集まります。会場となった高級ホテルマノワール・リシュリューをはじめ、ゴルフ場やスキー場といったレジャーを楽しめる施設が豊富です。夏場はセントローレンス川のホエールウォッチングも人気となっています。

#【イタリア】 タオルミーナ (2017年5月)

【イタリア】 タオルミーナ (2017年5月)

画像引用: Church of St. Joseph at Piazza IX Aprile on Corso Umberto, the main street in Taormina, Sicily, Italy, Europe


2017年5月にG7が招致されたイタリア南部のタオルミーナは、人口約1万人の比較的小さな自治体です。その歴史は紀元前4世紀まで遡り、当時の戦いに生き残ったギリシャ人が建てた集落が始まりとされています。18世紀頃からその風景の美しさが観光地としての魅力を放ち、様々な作家や哲学者を魅了してきました。特産品はマーマレードと硫黄、観光名所としては背景に海と山を据えた古代ギリシャ劇場や異国の街並みを堪能出来るウンベルト通りなどが挙げられます。

#【オランダ】 デン・ハーグ (2014年3月)

【オランダ】 デン・ハーグ (2014年3月)

画像引用: マウリッツハイス美術館


2014年3月、同年6月のG7サミット前にロシアのクリミア併合に関する協議と核セキュリティ・サミットの開催を目的としてオランダのデン・バーグにG7首脳陣が招集されます。オランダ西部に位置するデン・ハーグは北海に面した地理になっており、首都でありながらも行政機能を持たないアムステルダムに代わって実質的な首都機能を果たしている都市です。1230年にホラント伯フロリス4世がこの地に居を構えたことが町の発祥とされています。政治と芸術の町としての評価が高く、マウリッツハイス美術館や国会議事堂でもあるビネンホフなど格式高い洗練された建築物や展示品を楽しむことが可能です。

#【ロシア】 サンクトペテルブルク (2006年7月)

【ロシア】 サンクトペテルブルク (2006年7月)

画像引用: Winter Palace, State Hermitage Museum, Saint Petersburg, Russia.


ロシアがG8として最後に招致したのは2006年7月のサンクトペテルブルクです。ロシアとして公式にG8の首脳国会談を開催したのはこれが最初で最後となります。サンクトペテルブルクはモスクワに次ぐロシア第2の都市であり、人口は約530万人です。1703年にピョートル1世が建設を命じた要塞が起源とされており、豪華絢爛な建築物が今なお市内の至るところに残っています。港湾と工業が主要産業で、観光名所は王室の離宮だったペテルゴフ宮殿や世界第2位の規模を誇るエルミタージュ国立美術館などです。

日本・世界の風景写真を広告利用(商用利用)する際のまとめ

今回は、先進主要国の首脳が集う”G7サミット”について掘り下げてみました。G7開催国・開催地で撮影した写真の著作権や肖像権の扱いが、各地域の法律や条例によって異なります。風景や、街並み・建造物などの写真を商用利用する際は、必ず写真の提供者や撮影場所の詳細、他人の姿(肖像)が映りこんでいないか事前確認を行いましょう。 不安を抱えている場合は、ぜひ imagenavi の「ライツクリアランスサービス」をご利用ください。


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