HOME > 特集 > 文様の意味を知る 〜和の素材を使いこなすクリエイティブTIPS〜
写真やイラストとはまた違った個性を演出できる和の文様。それぞれの文様の意味を知ると、より効果的に和の素材を使うことができます。この特集では、代表的な和の文様の意味や由来とそれを使うおすすめのシチュエーションをご紹介します。
※文様は地方や場面によって、また組み合わせによって意味が変わるものがあります。ここでご紹介するものは代表的な一例です。
自然現象をモチーフとした文様
青海波海の波を様式化した文様。同じ波がどこまでも続くことから平安・繁栄のイメージとして多く使われます。おすすめの使い方
出産など何度あってもうれしい慶事にまつわるデザインに。
流水流れる水を様式化した文様。涼しさを感じさせることから夏のイメージに、また動きを活かしてモチーフをつなぐ地模様として多く使われます。おすすめの使い方
夏のイベントや時候の挨拶にまつわるデザイン、ダイナミックさの演出に。
雪雪の結晶を様式化した文様。抽象化が進んだものは冬のイメージに限定されず、円状の枠として広く使われます。おすすめの使い方
他の文様や和柄と組み合わせて、華やかな模様の作成に。
植物をモチーフとした文様
桜桜の花を様式化した文様。日本を代表する花として老若男女に愛され、季節問わず用いられます。おすすめの使い方
万人向けの華やかなデザインに。
梅梅の花を様式化した文様。単体では春の訪れを喜ぶ新春のモチーフとして、松竹梅の組み合わせではおめでたい柄として使われます。おすすめの使い方
お正月のデザイン、慶事のデザインに。
松松を様式化した文様。寿命が長い木のため長寿や成熟のイメージとして、また松竹梅の組み合わせでおめでたい柄として使われます。おすすめの使い方
長寿や経験のシンボルとして。また、シニアにまつわる慶事のデザインに。
牡丹牡丹の花を様式化した文様。大きく華やかな姿から富や身分の高さの象徴ともされます。おすすめの使い方
高級なもの、高価なものを上品に表現したいときに。
菊 菊の花を様式化した文様。秋の花であるとともに、不老長寿の象徴としても用いられます。おすすめの使い方
秋のイベントや時候の挨拶にまつわるデザイン、健康や長寿を表現したいときに。
竹竹を様式化した文様。冬でも青々としており勢いよく生長することから威勢がよいイメージとして、松竹梅でおめでたいイメージとして使われます。おすすめの使い方
成長や発展を表すモチーフとして。また慶事のデザインに。
動物をモチーフとした文様
蝶蝶を様式化した文様。さなぎから美しい成虫になるため復活や変化の象徴とされます。一方、花から花へ飛び回る様が移り気の象徴とされることもあります。おすすめの使い方
慶事のデザインに。ただし上記の由来から、婚礼やフォーマルな場面では避けた方が無難とされます。
金魚金魚を様式化した文様。水の文様と組み合わされることが多く、涼感を感じさせる夏のモチーフです。おすすめの使い方
夏のイベントや時候の挨拶にまつわるデザインに。
鶴鶴を様式化した文様。鶴は千年生きる長寿の鳥とされ、おめでたい柄として使われます。おすすめの使い方
慶事全般に。
おめでたい文様
扇扇を様式化した文様。末広がりの形から、発展、反映を願うモチーフとして用いられます。おすすめの使い方
慶事全般に。
亀甲亀の甲羅を様式化した文様。亀は長寿の動物とされることから縁起のよい文様とされています。おすすめの使い方
慶事全般、特に長寿や繁栄を願うモチーフとして。
果物果物を様式化した文様。秋の実りのイメージから、子孫繁栄を表すおめでたい柄とされています。おすすめの使い方
秋のイベントや時候の挨拶にまつわるデザイン、成功や発展を願うモチーフとして。