アウグストゥスことガイウス・ユリウス・カエサル・オクタヴィアヌスは、共和制ローマの英雄であったガイウス・ユリウス・カエサルの姪の息子にあたり、後にカエサルの養子に迎えられます。カエサルの暗殺後、遺志によって後継者に選ばれ、カエサルの部下であった退役兵たちの絶大な支持を得て勢力を伸ばしていきます。
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紀元前43年からはオクタヴィアヌスとアントニウス、そしてオクタヴィアヌスの同僚であったレピドゥスによる三頭政治が行われました。その中で決定された各々の支配地域に従ってアントニウスはエジプトへ移り、プトレマイオス朝の女王クレオパトラ7世と出逢い、カエサル同様、彼女に魅了され親密になっていきます。 |
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オクタヴィアヌスはアントニウスがローマよりもエジプトを重視しているとして宣戦布告し、海戦に長けた武将を引き連れ、アントニウスとクレオパトラ7世の連合軍に勝利します。 |
プトレマイオス朝を滅ぼして対立勢力を一掃したオクタヴィアヌスは、巧みな政治操作によって元老院の支持を得、ついにローマの全権を掌握します。 |
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